毎日着るワイシャツは、わが家で洗いたいですね。でも、汚れがなかなか落ちなかったり、アイロンをかけてもシワがとれなかったりと、上手に仕上げるのは結構むずかったりします。そこでプロの技を交えながら、ご家庭でできるワイシャツの仕上げ方をご紹介しましょう。きれいに仕上げるコツは、洗濯ネットなどを使い洗うときに生地を傷めないように気をつけること、そしてアイロンのかけ方がポイント。コツさえマスターすれば、あなたも仕上げのプロフェッショナル!!


洗い方・干し方のポイント

       

1.

衿・カフスは部分洗いで
落ちにくい衿やカフスの汚れには、市販の液体洗剤等を塗布しておきます。また、固形石けんを塗って、古ハブラシ等でこするのも効果的です。(汚れが蓄積してしまう前に落としましょう)

 

2.

洗濯ネットに入れて洗濯機へ
薄手の生地は、特に効果的。生地を傷めないようにするためです。(つめ込みすぎると汚れ落ちが悪くなるので注意!)

 

 

3.

脱水は、短めに!
ワイシャツの生地は、伸縮性が少ないのでしわになりやすいもの。脱水は、30〜40秒程度かけたらワイシャツだけ先に取り出します。(標準コースで脱水すると、絞りすぎてシワシワになってしまいます)その後、すぐに干します。

 

 

4.

干す前にシワを伸ばします
サッとたたんで思いきりパンパンとたたき、洗たくでついた細かいシワを伸ばします。衿・前立て・カフスなど、着たときに目立つ部分は引っ張ってシワを伸ばしておきます。


アイロンがけのポイント

水の入ったスプレー・スプレーのり・アイロンを用意します。アイロンを置くところにはその都度水で軽くスプレーします。ワイシャツは、引っ張りながらかけるのがうまく仕上げるコツです。衿・前立て・カフスなど、ハリをもたせたい部分には、スプレーのりを使います。     

 

 

アイロンの温度は、以下を目安に。
◆綿100%,麻100%・・・・・・高温(190度前後)
◆ポリエステル混紡・・・・・中温(160度前後)

 

 

衿・カフスなど厚い部分からかけます。
1.衿 → 2.カフス → 3.肩ヨーク → 4.袖 → 5.身頃の順番でかけていきます。


1.
衿の裏側からかけます。端から中央にアイロンを滑らすのが基本。反対の手に持ち替えて、反対側も同様にかけます。(こうすると、剣先にたるみやシワができません)あいた方の手で、しっかり引っ張りながらかけるのがコツです。 表側も同様にかけますが、こちらは両手で多少圧力をかけながらアイロンを滑らせます。(衿やカフスは、生地と生地の間に芯地が入っているので、ここで生地と芯地をなじませます)

2. カフス
カフスも裏側からかけていきます。端からアイロンを入れて中央へ滑らせます。反対の手に持ち替えて、反対側も同様にかけます。カフスの表側も衿同様に、両手で多少圧力をかけながらアイロンを滑らせます。剣ボロは、裏側から仕上げます。

3. 肩ヨーク
肩ヨークは、下の写真のように裏から肩の部分にアイロンを入れながらかけていきます。右肩と左肩が終わったら中央部分をかけて、最後に前身ごろの上部を仕上げます。
 
4.
袖下の縫い目の部分で折って、袖全体を平らに広げます。袖下から順にかけ、袖口の開き付近まで、袖山に軽く折り目をつけます。袖口のタック、アキ部分もかけていきます。裏返して、全体を軽く整えます。

5. 身ごろ
右脇の縫い目から右前身頃全体にかけていきます。ボタンまわりはアイロンの先を使うと効果的です。(ここでも片方の手でシャツを引っ張りながらかけるのがコツ)そして後見頃の右半分をかけ、タックを手で整えてから、アイロンで軽くおさえます。前立ては引っ張りながら、ポケットは下から上へ滑らせながらかけていきます。左の身頃も同様に仕上げます。
6. 仕上げ
衿を整え、第1・第3ボタンをとめて、ハンガーにかけます。たたむ場合は、熱や湿気がとれてからにしましょう。



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